南大東島について
およそ4,800万年前にニューギニア諸島で生まれたこの島は、フィリピン海プレートに乗り1年間に7cmのスピードで移動し続け現在の位置にあります。
誰にも発見されることなく太平洋にポツンと浮かぶ島でしたが、1820年にロシアの”ボロジノ号”により発見され、サウスボロジノアイランドと命名されました。
沖縄の人々により開拓が試みられたものの、自然環境の厳しさに断念。その後1900年に八丈島からの開拓者23名が上陸に成功し初めて有人島となりました。
南大東島は人が住み始めてから僅か125年、歴史に名を刻んでからも僅か200年程の島なのです。
他にはない沖縄と八丈島の文化が混ざりあった魅力的な島です。
人口 : 約1,200人
東西:5.78km
南北:6.54km
周囲:20.8km
面積 : 30.52平方km

① 海軍棒ビーチ

太平洋一体型くりぬきプール
ダイナマイトを使用して作られた
水深1,5-3,0mほどの海水プールです。
満潮時や高波時に魚がプールに出入りしているので、スノーケルで魚を見ることができます
朝日の絶景スポット
⚠️海との境目がはっきり別れている干潮時が安全でお勧めです。
⚠️露出の多い格好や裸足では岩礁で怪我の恐れが有ります。
② 日の丸山展望台

島で1番高い場所にあり(海抜63m)、
サトウキビ畑が沢山広がる壮大な景色や、島の特徴である珍しい”すり鉢状”の地形を確認することが出来ます。
また天気の良い日は北大東島まで見渡すことが出来ます。
③ふるさと文化センター

南大東島の開拓の歴史が学べる民俗資料館です。DVDでシュガートレインの映像を見ることが出来ます。
入館時間
9:00-12:00/13:00-17:00
入館料
大人200円/子供100円
※年中無休
④南大東島地方気象台

毎日朝8:30にバルーンゾンデの打ち上げが行われています。
南大東島は全国16箇所ある観測地点の1つです。
ラジオゾンデをゴム気球に吊るし地上から高度約30kmまでの大気の状態を観測しています。
観測を終えたラジオゾンデは気球が破裂しパラシュートによってゆっくり降下します。
※バルーン打ち上げ見学は予約不要
⑤亀池港

西港・北港にフェリーが着岸出来ない時に、この南側の亀池港にフェリーが到着します。
ほとんど利用されてないですが、小さいボートが停泊できるコンパクトな港もあります。
亀地港の高台には可倒式風力発電施設もあります。
また亀池港の上り坂の途中の割れに珍しいカタツムリの化石が残っています。
⑥塩屋海岸プール

海軍棒プール同様に岩礁をくりぬいたプールで水深が浅く子供向けです。
島の西側に位置していて夕日が綺麗に見れますので、海で遊びなが夕日を見たい方にお勧めのスポットです。
⚠️露出の多い格好や裸足では岩礁で怪我の恐れが有ります。
⑦フロンティアロード

南大東集落から西港まで続くシュガートレインの線路跡が現在は緑に囲まれた遊歩道になっています。
“リュウキュウマツ並木”
塩屋海岸の入り口から西港のフロンティアパークまでは約2,5km一直線なので晴れてる日はとても気持ちいランニングコースです!
⑧西港

島の玄関港です。
定期船”だいとう”の発着地であり、発着日には名物である大型クレーンでの貨物や乗客の受け渡しを見ることができます。
また条件が揃う時にのみ見れる、「夕日×フェリー」の景色がお勧めです。
西港の少し高台に海を見ながらお散歩が出来る「ボロジノパーク」や「マグロ滑り台」などがあります。
⑨上陸記念碑

島の開拓者である玉置半右衛門らを記念して作られた碑
初めてこの島へ上陸した場所の近くに建てられています。(西港を見下ろす高台付近)
上陸日は1900年1月23日
⑩百周年記念碑

開拓者23名の方々の名前が刻まれた石碑や、八丈島から南大東島までの渡航ルートの石碑などがあります。
2000年1月23日建設
※この記念碑の近くにあるコウモリトイレにも是非立ち寄って見てください。
⑪金刀比羅神社

毎年10月10日に金刀比羅祭があり、
航海・港湾荷役・出漁の安全を祈願します。
大東島の海関係の皆様が、
この1年も事故なく安全航海出来ますように!
⑫大東神社

沖縄では珍しい八丈島の文化が残された神社です。
夜には大東の固有種である「ダイトウオオコウモリ」や「ダイトウコノハズク」などを観察しやすいポイントです。
また梅雨明け以降は「サガリバナ」がとても綺麗に咲きます。
⑬夕日の広場

夕日の絶景ポイント
夕日の広場からみる島の地形がダイナミックかつ異国感がありお勧めです。
改めて”簡単には上陸できない島だったのだろう”と実感出来ます。
あずま屋もありゆっくり過ごせます。
⑭星野洞

珊瑚礁が隆起してできた南大東島はほとんどが石灰岩でできています。
そのため120を超える鍾乳洞があるといわれていて、その中でも最大規模の「星野洞」は長さ375m、約1,000坪の大空間に様々なパターン(つらら型・カーテン状等)の美しい鍾乳石が連なっています。
とても神秘的で”東洋一の美しさ”と言われています。
入洞時間
9:00-11:30 / 13:00-16:30
入洞料
大人1,000円 / 子供350円 / 5歳以下無料
※年中無休


Masayuki Agawa(@sametohoshi)
⑮南大東漁港

日本一カッコいい漁港
全国でも例を見ない掘込工法で作られた港です。
1989年から工事開始
2000年から一部使用開始
2006年に完成
(総工費300億円の大事業)
削り出した岩の量は約250万立方メートル(東京ドーム2杯分)国内最大規模だそうです。
岩盤剥き出しのダイナミックかつ美しい要塞漁港は一見の価値ありです!
⑯異人穴

南大東漁港の下り坂になる少し手前の高台にある洞窟。
1891年にアメリカの帆船が遭難し、漂着した乗組員11人が奇跡の生還を果たすまでの約1ヶ月間過ごしたと言われる洞穴。
⑰北港&レインボーストーン

南大東島では世界的にも珍しい「レインボーストーン」を見ることが出来ます。
島の北側で見れることが多いですが、特に北港に行くと沢山のレインボーストーンを見ることが出来ます。
風向きによっては北港にフェリーが着岸することもあります。
⑱バリバリ岩

地殻変動によってできた岩の裂け目。
正午頃だと真上から降り注ぐ太陽の光がとても幻想的に見えます。現在も年間7cmの速さで沖縄本島方面に向けて島は移動を続けています。
⚠️雨天時や雨上がりは地面が非常に滑りますので大怪我の恐れが有ります。
⑲本場海岸

島にある人工の海水プール「海軍棒」「塩屋海岸」に続く3つ目の遊び場が「本場海岸プール」。
深度は海軍棒より浅く、塩屋より深い。
島の北側にあり、海の向こうには北大東島を望めます!
⚠️露出の多い格好や裸足では岩礁で怪我の恐れが有ります
⑳国標

1885年8月29日
日本の領土であることを明確にした国標を建立
翌日30日に北大東にも国標を建立
正式に南北大東島を日本領土として公表した。
この時が公式渡航であり初上陸という記録となります。
㉑大池の展望台

大池を一望できる展望台が2023年リニューアルされました。
自然湖としては南西諸島では最大の面積を誇り、隆起した環礁の石灰岩が雨水に溶解したカルスト地形の窪地に水が溜まって成立しているそうです。
渡り鳥や野鳥の観察スポットとしても知られています。
㉒大池オヒルギ群落

ここでは数千本のオヒルギが群生していて、国指定の天然記念物です。
本来オヒルギは泥土質の海岸に生育するマングローブですが、南大東のオヒルギは内陸の池のふち部分に生育しています。
これは世界的にも珍しい隆封型のマングローブであり、特異な生態を現したものとして学術上の価値が高いとされています。
㉓秋葉神社

毎年11月16日に秋葉祭があり
火災防難を祈願します
緑に囲まれたとても素敵な参道があります!
山道は2つに分かれていて2箇所回ることができます。
㉔ラム酒工場

㉕シュガートレイン&線路跡

沖縄県内で初めて鉄道のレールが敷かれたのはここ南大東島です。1902年手押しトロッコ鉄道が完成し、その後 1983年までサトウキビの運搬用に島内を汽車が走っていました。
※シュガートレインの展示は文化センタ一横にあります。
また現在も島内に数力所線路地が残っているのも必見です。
㉖大東糖業

“さとうきびは島を守り・島は国土を守る”
サトウキビは南大東島の基幹産業です!
毎年12-3月頃に収穫が行われます。
大型のハーベスターが動く姿は大迫力
また製糖工場に山積みになるサトウキビや、工場の煙突から噴き出る甘い煙はこの時期しか見ることの出来ない光景です。
秋葉地底湖

サトウキビ畑の地下に眠る神秘的な空間です。
地下14mにある秋葉地底湖は、日の光の届かない地底の中に静かにたたずむ湖でとても幻想的です。
※私有地のため無断での立ち入りは禁止です。ガイドさんの付き添いがないと入ることは出来ません。
南大東空港

小さな離島のいいところは、
飛行機との距離が近いこと。
着陸や離陸は迫力があります!
※飛行機発着の時間帯だけ営業しているカフェやお土産屋さんがあります。
南大東島の星空



Masayuki Agawa(@sametohoshi)